理学療法士は、病院では英語のPhysical Therapistを略してPTの方、リハビリの先生と呼ばれることが多いです。理学療法士は国家資格であり、免許を持った人でなければ名乗ることができません。国家資格を受験するためには3〜4年制の養成校を卒業する必要があります。養成校の選び方の4つのポイントを解説します。
4年制なら大学を、専門学校なら3年制を選ぶ
理学療法士養成校一覧から探す
全国の理学療法士の養成校は日本理学療法士協会のホームページから探すことができます。
⬆︎リンクを貼ってあります。
4年制なら大学を専門学校なら3年制を選ぼう
4年制の養成校には、大学と専門学校があります。
理学療法士は国家資格で働くので基本的には学歴は関係ありませんが、施設によっては大卒の方が給料が高いこともあります。
また、大卒は大学院へ進学して研究することができますが、専門学校は大学を卒業しないと進学できないなどデメリットがあります。
専門学校なら3年制をおすすめします。
学費が安いところを選ぶ
親御さんや自分で学費を払う人にとって、学費の負担は大きいです。
国家資格として働くので、大学のブランドはそれほど重要ではありません。
私も採用面接に関わる時に最も重要視するのは人物評価です、これから同僚となり一緒に働いていく上で人物的にどうかで判断します。
学校のブランド力で選ぶということはしません、それは一般の会社も同じだと思いますが、、
学費はできるだけ安い方が良いのは当たり前ですが、払う人にとっては1番大事なことです。
一番学費を抑えることができるのは、国立大学への進学で、次いで3年制の短大・専門学校となります。
国家試験の合格率が高いところを選ぶ、全国平均86%(令和2年度)
理学療法士になるためには養成校を卒業し国家試験に合格しなければなれません。
どれでけ質の高い授業を行っているかを知るには、国家試験の合格率をチェックすれば良いです。
どんな学生でも国家資格が不合格になってもいいと考える学生はいません。
つまり、合格率は木目の細かな質の高い授業を行っているかの違いがでます。
確かに、偏差値の高い養成校に集まる学生さんは受験が得意なので国家資格にも合格しやすいということはありますが、入学してから国家資格の受験まで3〜4年間あるので、どんな学生さんでも合格するには十分な期間があるので指導力が大きいと感じています。
日本理学療法士協会が発表している統計情報によると、令和2年度の結果は受験者12,283人のうち、合格者が10,608人、合格率は86.0%となっています。
この全国平均の合格率より上か下かを基準に判断すると良いと思います。
就職したい県にある養成校を選ぶ
臨床実習で就職が決まることが多い
就職したい県にある養成校を選ぶことをお勧めします。
私の娘もそうでしたが、臨床実習で施設側に気に入られる、本人が就職したいと思うなど理由は違っても臨床実習がきっかけで就職が決まることが多いです。
養成校は学生の負担を軽減するため、通える範囲にある実習地をできるだけ確保します。
不足している場合は県外になりますが、、、
採用する立場で考えると、臨床実習の期間で人物評価した方が、就職試験の1日で判断するより安心できます。
具体的に就職したい施設が決まっているのなら、その施設に違い養成校を選ぶとその施設で臨床実習を体験できる確率が上がります。
卒業生が多いのは有利
理学療法士は県レベルでの連携が多いです。
養成校の所在している県には卒業生が多く働いています。
卒業生が多いのは就職に有利に働きます。
まとめ
- 理学療法士になり30年経ちますが、どこの養成校がいい?という質問を多く受けます、その際にアドバイスしていた内容をまとめました。
- 最近は、ネットで自分の通っている養成校の悪口を書く学生さんが多いようですが、その情報はあまり気にしない方が良いと思います。
- ネットで悪口を書く学生さんの多くは上手くいっていない偏った意見だからです。
- 上記のポイントを書きましたが、自分の直感を信じることも重要なので、実際に学校に何回か行って肌で感じることも大事だと思います。