膝関節の中にある半月板は、膝関節のクッションとしての衝撃緩和と膝関節の構造を安定させる役目があります。リハビリテーションのポイントは、膝関節を120度以上曲げると半月板に負担がかかるため術後8週間までは膝を深く曲げないようにトレーニングすることである。
入院期間
- 術後の回復状態によりますが、だいたい術後10日〜2週間ぐらいです。
普通に歩けるまでの期間
- 術後3週間で全荷重が許可されるので、松葉杖歩行→独歩(普通に歩く)になります。
- 経過が順調な人は、術後3週間で独歩が可能になります。
リハビリテーション
術後翌日
- 患部の下肢は免荷(体重をかけられません)です。
- 患部以外は積極的に運動します。
- 膝は痛みを憎悪しない範囲で動かします、膝は120度以上曲げないように注意してください。
- 両松葉杖免荷歩行練習を行い、実用的な移動が可能な人は10日以降に退院することができます。
- デリケートな時期なので、両松葉杖歩行が実用的でない人は入院リハビリテーションを継続しましょう。
- 術後2週目から部分荷重が開始されます。松葉杖歩行は免荷は大変ですが部分荷重になると簡単になるので多くの人は帰ることができます。
- 術後3週目から全荷重となり普通に歩けるようになるので、無理して早く帰らないようにしましょう。
術後2週間
- 術後の痛みは4日経つと軽減する人が多いです。
- 両松葉杖を使用して、体重の1/3部分荷重練習を開始します。
- 両松葉杖1/3部分荷重で痛みの憎悪がなければ1/2部分荷重、片松葉杖2/3部分荷重へと進めます。
- 1/2部分荷重になったら両足で膝を軽く曲げたスクワット、踵上げ練習を行います。
- 膝を120度以上曲げないように運動してください。
術後3週間
- 全荷重が許可されます、片松葉杖歩行→独歩練習へ進めます。
- 膝を120度以上曲げないように運動してください。
術後8週間
- 膝関節120度以上曲げた運動が許可されます。
- 始めはゆっくり痛みの出ないのを確認しながら行います。
- 固定式自転車の運動も可能になります。
- 片脚バランス、片脚スクワット・踵上げ練習を行います。
術後3ヶ月
- 早歩き→ジョギングまで順調に行えている人は、ランニングが許可されます。
- スポーツ復帰に向けた競技レベルの基礎練習を開始します。
- 動作時に膝を捻らないようにするスキルを身につけ、段階的に復帰を目指します。
術後4ヶ月
- ここまで順調にきている人はスポーツ復帰ができます。
- 重労働の仕事も許可されます。