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肺炎などで痰が溜まったら、体位ドレナージとハフィングで排痰を!

排痰手技患者様向け

肺炎などで空気の通り道に痰が溜まると、気道抵抗が増えて呼吸するのに努力が必要となり疲れなすくなる、息切れがおき易くなります。また、さらに痰が溜まると肺に空気が入らなくなる無気肺と呼ばれる状態になります。咳などで普通に痰が出せなくなったら体位ドレナージとハフィングで排痰しましょう。

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2つの排痰手技

2つの排痰手技とは、「体位ドレナージ」と「ハッフィング」と呼ばれる手技のことです。
体位ドレナージは、重力を利用して、細く狭いところに溜まっている痰を移動させる手技です。
ハッフィングは、息を出す量と速さで痰を移動させ、最後に咳により痰を出す手技です。
この2つの手技を分けて行うより、組み合わせて行うことが多いです。

体位ドレナージとハッフィングの組み合わせ

排痰手技には、次の3つが重要です。

1.十分な加湿
2.重力を使って痰を移動させる(細く狭いところ→太く広い気道へ)
3.息を出す量と速さで痰を移動させる

排痰のための準備

1.身体を暖める(身体が冷えると気道や気管が狭くなります)
2.排痰の10〜20分前にネブライザーなどの吸入を行う方が痰が出やすくなります、ネブライザーがない時は加湿器で十分に加湿します。

重力を利用した体位で痰を移動させる

ーーーまずは、体位ドレナージの手技ーーー

側外位

出典:独立行政法人環境再生保全機構「呼吸リハビリテーションマニュアル⑤」

①まずは十分に加湿を行って痰が移動し易くする


②痰が溜まっている場所が上になるような体位になります。

仰向けで寝ていると背中側に溜まるので、背中が上になるように横向きより「うつ伏せ」に近い体位が理想です。60°以上になるように枕などで調整します。

※体位は3〜15分程度保持することが推奨されています。

ーーーここからがハッフィングの手技ーーー

③深呼吸により十分な息を吐くことで痰を移動させ、痰が移動したら息を大きく吸って、勢いよく「ハーッ!ハーッ!」と口から息を吐きます。

④咳が出そうになったら、大きく息を吸って「ゴホン!」と咳をします。

⑤横向きのまま咳をして痰がでないときは、座って咳を試してください。咳は3回以上おこなうと疲れるので、出ないときは時間を空けて試してください。

座位

出典:独立行政法人環境再生保全機構「呼吸リハビリテーションマニュアル⑤」

ハッフィング

ハッフィングは、息を出す量と速さで痰を移動させ、最後に咳により痰を出す手技です。
寝たままでも、座った姿勢でもできます。

①ゆっくりとした呼吸でリラックスします。

②深呼吸した後、ゆっくりと息を吸い込んだ後に、早く強く息を吐き痰を移動させます。
「ハッ ハッ ハッ」と声を出さずに、早く強く息を吐き出すのがポイントです。
3回ぐらい繰り返します。

③咳をして、痰を出します。

痰の観察

  • いつもと違う色(黄色〜緑色)の痰や量が増えたときは、感染の可能性が疑われます。
  • 白色透明:気管支炎、気管支喘息
  • 黄色:気道の感染症
  • 緑色、黄緑色:緑膿菌の感染、蓄膿症
  • 黒っぽい茶色:肺結核、肺がん
  • 赤っぽい褐色:肺炎
  • 鮮やかな赤:喀血
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