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臨床実習前までに身につける!関節可動域(ROM)のポイント5つ

ROM学生向け

理学療法の評価実習で行う検査・測定に「関節可動域検査(Range of motion test)現場では略してROM」があります。臨床実習の前までには身につけるROMのポイント5つを解説します。

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ROM検査の目的を理解している

まずは、ROM検査の目的を理解していることです。

  • 何のために実施するするのか?
  • どのように活用できるか?
  • 検査結果を治療や問題点にどう関連して考えるか?

※実習前の段階で、検査結果を治療や問題点に関連付けて考えるのは難しいと思いますが、評価実習だからROM検査したはダメです。検査結果をどのように考えるか、思考の準備をしておくと良いです。

目的は

1.関節の可動域を測定することで、異常を発見する。

異常とは
・関節可動域の制限
・関節の変形

2.関節の角度を数値化にすることで、治療効果の判定ができる。

測定値は5度単位で記録
例えば、62度 → 60度 、67度 → 65度

測定方法の違いと選択を理解している

ROMの測定方法2つあります。

・他動で測定する場合
・自動で測定する場合

それぞれ測定方法が違うので、意義も違います。
一般的には、ROMを測定するときは他動で測定します。

それでは、他動で測定する場合や自動で測定する場合を解説します。

他動で測定するときは

・患者様がどれだけ関節を動かせるのかではなく、純粋に関節の可動範囲だけを測定したいときに選択

自動で測定するときは

・患者様がどれだけ関節を動かせるのか測定したいときに選択

他動と自動とも測定するときは

・関節の可動範囲と、患者様がどれだけ関節を動かすことができるかの両方を測定したいときは、他動と自動ROMの両方を選択
・一般的には、ROMと筋力を組み合わせて診るのでROMとしては他動を選択

ROMの記録用紙

出典:肢体不自由障害の診断書の様式

評価に求められる3要素を理解している

評価に求められる3要素とは

  1. 妥当性
  2. 信頼性、再現性
  3. 標準性

妥当性

用いる検査が測定対象を調べるのに妥当な検査かどうか?
→関節可動域を測定するためにROM検査は妥当性があります。

信頼性・再現性

文献や参考書によって信頼性といったり、再現性と言い方が違いますが同じことを意味します。
同じ患者様に同じときに検査を何回行っても結果が同じかどうか?
同じ患者様に同じときに検査を行い、結果が変わるのであれば信頼性はありません。
→実習前に実技演習で、同じ人に検査したときに同じ結果がでるように技術を身に付けましょう。

標準性

全国的標準となる検査であるかどうか?
その病院でしか行っていない検査は他院の人は理解できません。あるいは、その人のオリジナルの検査をやっても他人は理解できません。
→養成校で教わる検査方法は、全国標準の検査ですから標準性は問題ないです。

関節と動きと可動域(参考値)を覚えている

リハビリテーションの養成校で関節の運動方向や可動範囲の参考値は既に覚えていると思います。
まだ覚えていない人は、実習前に覚えてください。
なぜ?
それは、ROM測定は考えながら実施することが大切だからです。

どんなことを考えるか?

1.測定するまえに視診で関節に異常があるか考える?
2.測定中、参考値と比べて異常があるかどうか考える?
3.左右を比較して異常があるか考える?
4.異常値があれば測定ミスかもと考え?確認のため、もう一度その関節を確認する
このように、養成校と臨床現場の大きな違いは「考える」ことです。
プロの理学療法士になると、評価と治療は同日に行います。
検査した後にスタッフルームや自宅で考えるでは遅く、治療を受けに来ている患者様は満足しません。
つまり、検査をしながら問題点を抽出して治療の対象になるかどうか考えているのです。
そのためにも、関節の運動方向や参考値は頭に入れておく必要があります。

不快をなく検査を行える

臨床実習で検査するのは患者様です。
当たり前のことですが、患者様はどこか具合が悪い、痛みがあります。
測定するときに不快を与えると拒否されたり、怒られたり、緊張させたりで正確に検査できません。
不快なく検査ができるように、次のことを意識してください。

1.大きい関節から小さい関節へ
2.痛みのある関節は後回し、気遣いの声かけを
3.リラックスさせてゆっくり動かす

大きい関節から小さい関節へ

手指など小さい関節は痛みがでやすく、筋も緊張していることが多いです。
大きい関節から行うことで、過度に痛みや緊張をおこすことを予防できます。

痛みのある関節は後回し、気遣いの声かけを

患者様の立場で考えると、いきなり痛い関節を刺激されると不快な気持ちになります。
それでなくても、職員でなく資格もない人に触らせることに抵抗を感じている患者様は少なくないです。
楽に動かせることのできる関節から行い、痛みのある関節は慎重に測定しましょう。

慎重とは?
・「ゆっくりと行いますが、もし、痛みがひどくなったら教えてください」と声かけをしよう
・測定中も、大丈夫ですか?時間かかってすみません?とか患者様を思う声かけをしよう
・できれば指導者の監視下で行うのが安全です、後で患者様から「あれから痛みがひどくなったよ!」と言われたときに「見ていましたが、特に問題のあることはしていません」と守ってくれます
・患者様も担当理学療法士が見ている方が安心できるので検査をスムーズに行えます

リラックスさせてゆっくり動かす

関節を早く動かすと緊張して痛みがおこりやすくなります。
ゆっくり動かして動かなくなったら、そこまでが可動範囲なので、それ以上は無理に動かすのを止めましょう。
動かしているときは、片手は関節を包むように触ります、触ることで関節の状態を手で感じることができ、患者様もリラックスできます。

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