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臨床実習前までに身につける!痛みの評価のポイント5つ

痛みの評価学生向け

理学療法の評価実習で行う検査・測定に「痛みの評価」があります。臨床実習の前までには身につける痛み評価のポイント3つを解説します。

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痛みの評価の目的を理解している

痛みは身体からのメッセージ、痛み評価の目的は、身体のどこに異常がおきているかを痛みを評価することで知ることです。

痛みの評価の目的は、、

・身体のどこに異常がおきているか知るために
→ 痛みの部位、強さ、種類を調べます
・治療効果や経過を判定するために
→ 痛みを数値化で表します。

評価に求められる3要素を理解している

ポイント

評価に求められる3要素とは
  1. 妥当性
  2. 信頼性、再現性
  3. 標準性

妥当性

用いる評価方法が痛みを調べるのに妥当かどうか?
→問診で痛みを訴えたら何の痛みか調べるために
→動作に異常がある場合に、痛みが原因となっているか調べるために

信頼性・再現性

文献や参考書によって信頼性といったり、再現性と言い方が違いますが同じことを意味します。
同じ患者様に同じときに評価を何回行っても結果が同じかどうか?
痛みの評価の場合は、患者様の痛みが変わるため再現性が難しいことがあります。
例えば、聴くたびに「痛みの強さが違う」「痛みを訴える場所が変わる」など
→聴き方が変わると患者様の訴えも変わるので、同じような聴き方を意識しましょう。

標準性

全国標準となる評価であるかどうか?
その病院でしか行っていない評価は他院の人は理解できません。あるいは、その人のオリジナルの評価をやっても他人は理解できません。
→養成校で教わる痛みの評価は、全国標準ですから養成校で教わった通りにできるようにしましょう。

不快なく評価を行える

痛みを聴く

患者様の訴えをしっかり聴くことが基本

患者様に痛みを聴くと、苦しんでいる方はたくさん訴えます。
それを最後まで聴かないで、途中でさえぎるように評価を進めると、この人は自分のために評価していると思われ信頼を失います。
評価することに集中し過ぎて患者様に共感することを忘れないようにしましょう。

「大丈夫です」の発言は注意!

私も若いときに失敗したことがありますが、患者様が心配で大丈夫ですか?
と聴かれることがあります、安心させるためだからと言って不用意に「大丈夫です」と答えないようにしましょう。
「大丈夫じゃないから病院に来ているのにっ」と怒られたことがありました。

考えながら評価する

外来でも入院でも病院に来る状態の外傷や病気では痛みがでていることが多いです。
痛みを評価しながら、何で痛みがでているか?痛みを軽減する方法はあるか?
について考えながら評価を行います。
治療経過で痛みを評価するときは、、、
経過が順調なときは、「痛みは変わらない」か「軽減するはず」
痛みが日々強くなる、今までとは違うところまで痛みが出現したときは、指導者や職員に報告しましょう。

【注意する痛みは】

  • 今までと違う部位に痛みが出現
  • 痛みが日に日に強くなる
  • ビリビリ、ジンジン、チクチク など神経損傷が疑われる新たな痛み
  • 今までとは違う、熱感、腫れを伴う痛み

痛みの評価と記録ができる

痛みといっても、様々な痛みがあります。
それぞれの痛みに意味があり、どんな痛みか詳しく調べることで異常を知ることができます。

急性痛、慢性痛

急性痛は、急に発症した痛み、慢性痛は、持続した(慢性化)痛みです。
調べ方 急性痛か慢性痛かは、患者さんに聴くことで分かります。
「 Q いつから痛みがでましたか? 」

【急性痛とは】

  • 急性痛は、通常、組織の損傷や腫れ(はれ)を引き起こしているけがや病気の結果です。
  • 急性痛は、普通はけがや損傷が治るにつれて次第に消えていくもので、数日あるいは数週間という短い期間だけ続きます。

【慢性痛とは】

  • 慢性痛とは、3カ月以上続く痛みのことを言います 。
  • 関節炎や神経の損傷などの持続的な病気が原因で起こることがあります。

痛みの種類

痛みの種類は

鋭い痛み、鈍い痛み、ズキンズキン、突き刺されるような、締め付けられるような、重苦しい、割れるような、耐え難い、ギクッと走るような、うずくような、さわると痛い、恐ろしくなるような痛みがあります。
調べ方 どんな痛みですか? と患者さんに聞くことで分かります。

どのような痛みか知ることで、身体のどこに異常がおきているかを予測する

ビリビリ、ジンジン、チクチク は神経が原因の痛み
皮膚など表面に、刺すような痛み は皮膚や粘膜の痛み
関節など深部に、ズキンズキン、鈍い痛み は関節や軟部組織の痛み
締め付けられる痛み は内臓痛
痛みが鋭く、身体の特定の部位から発している→外傷が原因の痛み
鈍く、どこが痛いのかわからない→内臓が原因の痛み

痛みの部位

診断名と痛みの部位が一致しているか確認する

膝の痛み

①大腿四頭筋炎
②タナ障害
③膝蓋靭帯炎
④オスグッド・シュラッター病
⑤半月板損傷、変形性関節症
⑥半月板損傷、変形性関節症

 

どこに痛みがでているかを知ることで、身体のどこに異常があるか知ることができる。
調べ方

どこが痛みますか? と患者さんに聞くことで分かります。
一般の人は、身体の部位を具体的に説明することが難しいと思います。
人の図を使って、どこが痛いか✖️印、実際に痛いところを触れてもらう。

問診票

出典:よしおかクリニック

安静時痛、運動時痛

どのような動作で痛みがでるか?を聴くことで痛みを安静時痛と運動時痛に分けることができます。

調べ方 

どのような動作で痛みがでますか? と患者さんに聞くことで分かります。

安静時痛とは
安静にしていても感じる痛みで、夜間、就寝中に安静にしていても痛いか?運動時痛とは
動かしたときに感じる痛みで、具体的にどんな動作でどこに痛みがでるのか?
痛みで運動ができているか?

痛みの程度(強さ)

痛みの程度を数値化することで、治療効果を判定することができます。
痛みは、天気や身体の具合、体調、気分によって多少変わります。
痛みを数値化や顔の表情で表現することが難しい患者さんには、軽・中・重度の痛みですか?
と聴く方が良い場合があります。

VAS(visual analogue scale)

紙の上に10cmの線を引いて、左端に0(全く痛みなし)、右端に10と書きます。
痛みの程度を患者自身で指し示してもらう方法です。

VAS痛みスケール出典:看護roo!

NRS(numerical rating scale)

直線を、痛みなし(0)から最悪な痛み(10)までの11段階に区切ります
痛みの程度を患者自身で指し示してもらう方法です。

NRS痛みスケール出典:看護roo!

FPS(face pain scale)フェイペインススケール

痛みの表現を言語や数値でなく、人の顔の表情によって評価する方法です。
痛みの程度を患者自身で自分の心情に近い表情を選んでもらう方法です。

ベインスケール出典:看護roo!

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